上手な廃棄物処理

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廃棄物分別が社会的潮流に

建設現場や解体現場など、工事の現場では大量の産業廃棄物が出るものです。こうした廃棄物も以前は分別せず、混合廃棄物として焼却されたり埋め立てられたりするのが普通でした。建設リサイクル法施行以降は一定規模以上の建築物解体・建築を行なう事業者に対して、廃棄物の分別とリサイクルが義務づけられています。しかしながら現在でも小規模の事業者を中心として、混合廃棄物の割合が半数近くに達しています。解体工事の際に重機を使って建築物を破壊するミンチ解体も以前よりは減少しましたが、まだまだ少なくはありません。そのため中間処理施設ではこうした混合廃棄物を選別し、少しでも資源化しようという試みが行われているのです。こうした分別作業を建築現場や解体現場で実施できれば、中間処理施設の負担も大きく軽減されます。結果としてリサイクル率の向上にもつながるものです。作業工程の中に分別作業を取り入れることで、建設業者や解体業者の側でも廃棄物の減量化に結びつきます。分別作業が徹底できれば異物混入もなくなり、廃棄物処理業者の作業員の怪我や事故も減ります。こうした混合廃棄物をいかに減らしていくかが工事現場に求められているのです。

処理費用のコスト削減効果

そうは言っても現実には作業工程の中に分別作業を取り入れるのも簡単ではありません。末端の作業員にまで分別の意識を徹底させるには、会社を挙げての意識改革も必要となります。まずはしっかりとした分別システムを考え、その周知方法に至るまでのプランを入念に考えることで改革も現実味を帯びてきます。何日分も廃棄物が溜まれば溜まるほど、分別作業は困難になってくるものです。作業員の負担を少しでも軽くするためには、廃棄物が発生したその場ですぐに分別を実施するよう作業を徹底させるといいでしょう。作業員1人1人にもわかりやすい形で分別マニュアルを作成し、図や写真などを上手に使って解説する方法も有効です。こうした分別作業が実現されれば、廃棄物処理コストも大幅に削減できます。金属くずは金属くずで、ダンボールはダンボールだけでという具合に分けて搬出することにより、処理業者の方でも収集運搬費用だけで対応できるのです。余計な処理費用がかからないばかりか、リサイクル率が上がればその分をコストから差し引くことも可能になります。社内分別を徹底させて混合廃棄物を減らすことには、以上のように多くのメリットがあるのです。